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2008-03-20

日本のアカい仏教徒たち

 自身を仏教徒だと称し、 ダライ・ラマ法王「睨下」と口にしている宮崎哲弥氏が、17日にテレビで日本の仏教界に対し、

 「チベット弾圧に抗議すべき」
 「日本の仏教界はこのまま黙っていれば恥」

 とまで言っていたので、日本の仏教界は抗議声明を何も出していないのかと思っていたが、同日には声明を出しでいた様だ。

チベット情勢についての声明

 日本の伝統仏教界唯一の連合体である財団法人全日本仏教会および世界仏教徒連盟日本センターを代表し、現今のチベット情勢について、以下の通り表明いたします。
 全日本仏教会は世界仏教徒連盟の唯一の日本センターとして、世界仏教徒連盟に加盟する各センターとは、その所属する国家・地域の政治形態の如何に関わりなく、同じ仏・法・僧の帰依三宝の立場から対等な関係を築いてきました。その立場は今後も変わることはありません。
 ラサ市はチベット仏教の聖地です。今回、そのラサ市をはじめ中国各地において僧侶・市民と治安部隊の衝突により多くの死傷者が出ている深刻な事態に対し、私たち日本の仏教徒は深く憂慮しています。関係者に対しては、暴力に訴えることなく、対話による問題解決の可能性を模索するよう強く求めます。
 なお、私たち日本の仏教徒は今後ともチベット情勢の推移を注視してまいります。



                      合 掌

               二〇〇八年三月十七日
               財団法人全日本仏教会
             理事長     安原 晃

各種声明・意見書・要求書 [財団法人 全日本仏教会(全仏) Japan Buddhist Federation]

 しかし、この声明以上の事、つまり支援も何もしないだろう。
 本当だったらもっと怒り狂うくらいあってもおかしいことなど無いのだが。

 そう思う根拠の一つは、戦後のチベットの歴史くらい仮にも知識人層である仏教層が知らない筈がなく、じゃあ何かしてきたのかと言うと、そんな話は寡聞として聞かない。
 そんな人々が今ここに至っていきなり手を差し伸べ動き出すとは到底考えられない。
 そもそも、宮司などの神道関係者が北朝鮮拉致問題で家族会などの活動を支持・支援している様を見たことはあるが、日本の仏教関係者のそれは見た事も聞いた事はない(実際に仏教関係者でしてる方がいたらすいません)。

 もう一つの根拠は、彼等が”アカ”いからだ。


 「皆さん、私が皆さんくらいの頃、召集令状というのもがありましてね、・・・国によって無理矢理兵隊に駆り出され殺されかけたんですよ!!
 其れに比べると皆さんは幸せな時代を・・・」 

 上は数年前まで仏教系の大学で教頭を務めていた僧侶が、実際に大学生を対象にした講演の最中に、戦中の赤紙(つまり徴兵)について述べたことである。無論、記憶に頼った内容なので少し正確性に欠けるが、大体こんな内容を話していた。

 この発言には矛盾がある。

1.男子が兵役に就く事が当然とされていた当時、少なくとも私の祖父あたりの話を聞く限りでは、国民は「まぁそんな時代だった」程度の認識のはずで、当時からこんな被害妄想丸出しの感情を抱いている人間がいるのは先ずおかしい。いたとしても、当時は非国民扱いされているはずだが、「非国民扱いされた」という話はしなかった。
 だからこの話は戦後の価値観で言っている。つまり後出しジャンケンのようなものだ。

2.そしてこの価値観は、仏教の修養を疎かにしている人間こそが有するもので、そうでないものが有するものではない。
 まともに修行し、研鑽に励んでいるなら、煩悩―――つまりは生そのものへの執着すら―――を克服しているはずだからである。
 仏教の根幹思想に輪廻転生があることを入れると尚更。
 何より、仏教というのは全てを仮定・仮説とし、実在を認めないのだ。
 だからこの、明らかに生に執着しているかの様な旨の発言をした坊主がまともに修行してないと私が思う事に無理はない。


 こういう事からあの時の坊主が”アカい”事は判るが、だからといってあの坊主だけが突出してアカいというわけではない。

 日本の仏教僧侶の全てがとは言わないが、しかし確実に”アカ”の一派というのは居る。
 日教組みたいなものと思えばいいかもしれない。

 弘法大師の空海、伝教大師の最澄などを輩出した時代がある一方で、平安時代には武装した僧兵が、室町時代以降は武家に近侍し権勢を誇った高僧が、一方で浄土真宗に代表される様な一揆を主導する連中まで、色々な意味や形で”世俗に塗れた”坊主達がいた。

 今でも浄土真宗が「一番アカい」様で、流石は戦国時代に大勢力を築いた一向一揆の精神的支柱なだけはある。革命衝動に駆られる思想的な遺伝子が、共産主義等のそれと符合するところが多いのだろう。
 実際、京都の同志社大学の近くにある大谷大学(浄土真宗)の”アカ”さは異常で、毎月の様に反戦平和・人権団体等がそこで講演を開いている(笑)。今もそうしているのかは知らないが、他方、浄土真宗の派生元である浄土宗の大学(仏教大学)ではそういう事はないらしい。それだけ真宗は際立ってるということか。

 ”アカ”さの最大の証明としては、過去に日本の仏教徒が集団で北朝鮮に訪朝し、主体思想を、金日成を礼賛している内容の本を出している。
 因みにその本は、まだ北朝鮮拉致問題が公の場でさほど認識されていない1990年代のもので、私も社会問題にはそれなりに関心があっても西村先生の事とか殆ど全く知らん頃の話だ。
 とはいえ北朝鮮があまり良くない国である事くらいは知っていた私の目で見ても、日本の僧侶等が主体思想や金日成を礼賛している内容を収録した本の存在は未だに覚えている。それだけ異様だった。
 こんな有様なので、宗教を否定する共産主義にシンパシーすら感じていそうという、それはそれで本末転倒と言わざるを得ないのが日本の仏教界の現状の様だ。


 今日は地下鉄サリン事件から13年。
 嘗て地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教は、仏教の教えを(適当に)取り込んでいた。
 仏教から派生した創価学会も左翼的で、カルトと看做されている。
 あの頃と比べて、日本は良い方向に向かっているのだろうか。
 以下の声に未だに応えられない様では、むしろ退行している気もしないではない。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所からのアピール/日本の皆さまへ

 ご存知の通り、今チベットは重大な危機に直面しています。平和的デモの参加者が、銃や戦車で残虐に弾圧されています。中国当局は、大量のチベット人を逮捕拘束し続けています。今チベット全土は極度の緊張が続いています。
中国当局は事態の沈静化を宣言しましたが、実際は事態はいまだに戒厳令下のような状況です。中国が外国メディアや外国監視団の現地立ち入りを禁止し、状況の把握を許可していないという事実自体がそのことを物語っています。

 中国当局は、「ダライ・ラマに扇動されて動乱が起きた」「ダライ・ラマが北京五輪のボイコットを呼びかけている」と繰り返し述べていますが、ダライ・ラマ法王やチベット亡命政府が北京五輪の開催に反対したことは一度もありません。この点は、ここで再度はっきりと申しあげたいと思います。
オリンピックは、地上に生きるすべての人々の平和、自由、調和を象徴しています。我々は、このオリンピック精神が北京五輪で花開き、地球全体が平和に包まれるところをこの目で見たいと願っています。しかし、それを実現するには、一人一人がオリンピック精神にのっとって行動しなくてはなりません。

 ラサをはじめとする各地で行なわれたデモ行動は、北京五輪とはほとんど関係がありません。これは、長年抑圧されてきたチベット人全員の中に鬱積していた憤りや不満が一気に噴出して起きたものです。チベット人は、中国による植民地統治のもとで、現在に至るまで想像を絶する苦しみを強いられてきました。いくら中国側が、「チベットは発展し、チベット人は幸せになった」と述べ立てたところで、今回の事件は、中国の統治下におかれたチベット人は、まったく幸福ではない、というチベット人の明確なメッセージなのです。

 我々は、チベットの状況を深く憂慮しています。我々はこれまでも中国当局に対し、武力による解決を慎み、我々チベット亡命政府と話し合いによって双方の相違点を解決するよう要請してまいりました。
我々は、国連や各国政府が事態の調停に乗り出すよう要望しております。

私は苦しむチベット人全員を代表し、日本の皆様に手を合わせてお願いしたいと思います。どうか、中国当局が我々の誠実な気持ちを理解できるよう、また、現在のチベットの状況に国際的な基準とオリンピック精神にのっとって対応できるよう、日本の皆様のお力をお貸しください。

皆さまのご理解とご支援に、心より感謝いたします。

             ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
                   代表 ラクパ・ツォコ

2008年3月19日 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所



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コメント

もう一つは、僧侶の中には、学校の先生あがりの方が非常に多いと言う側面もあると思います。今の仏教界は戦前に、むしろ率先して戦争を支援した事を反省して今は平和を目指していると言う法話を聞いた事があります。戦前迄の仏教界は国体を護ると言う考えはあったはずです。また、それ迄に仏教に帰依した多くの歴代天皇陛下が居りましたが、明治の神仏分離、廃仏毀釈で天皇家は神道一本に絞られた反動も少なからず影響していると思います。

>右な小僧氏

 ああ、なるほど。
 そういえば、仏教系の大学が林立している京都は、街並みがそこはかとなくアカいですが、あれは「仏教徒が多くてアカい」からああなのか、それとも「アカの勢力が仏教徒をそうしていったのか」という、鶏が先か、卵が先かみたいな事を考えていた時がありますが、そのお話からすると前者の方なんですかねぇ。
 どうもありがとうございました。

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