ああ、やっぱりあかなんだか。
台湾総統に馬英九氏 8年ぶりに国民党政権
投票を終えて笑顔で記者会見する、台湾総統選国民党候補の馬英九氏=22日午後、台北市内(共同) 【台北=長谷川周人】台湾の総統選が22日行われ、即日開票の結果、最大野党・中国国民党の馬英九前党主席(57)が圧勝した。8年ぶりの政権奪還を実現した国民党の連戦名誉主席は、午後7時(日本時間同8時)すぎに台北市内で事実上の勝利宣言を行った。「台湾人政権」の存続を訴えた与党・民主進歩党の謝長廷元行政院長=首相=(61)との票差は200万票以上も開いた。一方、総統選と同時に実施された国連加盟を問う住民投票は、投票総数が過半数に達せず不成立となった。
中央選挙委員会の発表では、開票率99・32%の段階で得票数は馬氏が約759万票(得票率58・46%)、謝氏は約539万票(同41・54%)。投票率は前回2004年総統選の80・28%を下回り、約72・19%前後となった。副総統には馬氏とペアを組んだ蕭万長元行政院長(69)が選ばれた。
今回の総統選は、中台両岸関係や経済振興策が主な争点となったが、両候補の主張に大きな差異はなく、国民党が絶対多数を得た今年1月の立法委員(国会議員)選に続いて、民進党政権に対する信任投票という色彩が濃かった。
事前の世論調査では支持率で馬氏が謝氏を大きくリードした。馬氏は巨大市場を抱える中国経済との融和で不況感の漂う経済の活性化を提唱、対中依存度を高める経済界の期待を取り込む一方、陳水扁政権の腐敗や経済失政に対する民衆の不満を吸収することで、優位に選挙戦を展開した。
新総統の就任式は5月20日に行われる。
産経新聞 2008.3.22 20:44
もう成ってしまったものは止むを得ないから受け入れるとして、ただチベット問題が明るみに出た現在なら、総統が誰になろうとしばらくは現状維持を強いられるのは確実だ。
新総統の手腕自体にも疑問が残る。簡単に言えば対中意識が大甘ちゃんなんだが、どうなるかは2、3年後に顕在化してくるだろう。
それに以下の記事を読んでいると、そこまで悲観視することでもない様に思える。
【視点】集票力失った「台湾人意識」
台湾総統選の投票を終え、笑顔で記者会見する民進党候補の謝長廷氏=22日午前、高雄市内(共同) 【台北=長谷川周人、河崎真澄】民進党の総統候補、謝長廷氏は投票前日の21日夜、台北市内で開かれた最後の集会で、「馬英九氏が当選し、住民投票が成立しなければ、国際社会は台湾人が『台湾は中国の一部』と認めたと受け取る恐れがある」と悲壮な表情で訴えた。しかしその声は有権者に届かなかった。
過去2回の総統選で民進党を支えたのは「自分は台湾人だ」と考える「台湾人意識」の高まりだった。謝氏も最後までそれを強調したが、集票の原動力にはならなかった。
蒋介石政権下で「中国人教育」が台湾に浸透したが、台湾生まれで初の総統となった李登輝氏の政権時代に台湾人意識に火がついた。台湾の政治大学選挙研究センターの調べでは、自分を「中国人」と考える住民の比率は昨年6%を切り、「自分は台湾人でもあり中国人でもある」との意識をもつ層を加えれば、89・5%までが「台湾」を意識したアイデンティティーをもつに至った。
しかし、陳水扁政権はこの8年、新憲法制定を公約にしながら実現できないなど、台湾人意識に水をさすような政策に終始した。有権者は結局、国際社会に台湾人の存在感を示す理想論よりも、低迷する経済の打開に向け中国との連携を訴えた国民党の現実策を選択した形だ。
また、陳総統とその家族をめぐる金銭疑惑、さらには政策運営能力に対する批判票が、国民党の馬氏に流れた点も見逃せない。
謝陣営は「馬氏が『1つの中国』を認めれば中国製品が押し寄せてくる」と危機感をあおり、対中融和に傾く国民党の姿勢を繰り返し批判。台湾人意識の高揚で結束を固めようとした。しかし、激しい与野党の中傷合戦は台湾世論を分裂させ、若者を中心に政治への嫌悪感を助長、豊かさと安定を希求する民衆を失望させた。終盤戦、チベット騒乱などが謝陣営の追い風となったものの、逆転勝利には結びつかなかった。
一方、「台湾」名義による国連加盟をめざす民進党の住民投票をめぐっては米中両国などが猛反発。国民党は事前にボイコットを決定、この段階で不成立が確実視されていた。
住民投票は陳総統が政治的思惑から実施を決断したものだが、結局不成立に終わり、本心では国連の1員となりたい台湾住民の心を傷つける形となった。
産経新聞 2008.3.22 20:20
李登輝氏の時代から民進党政権の間に、台湾人に中国人意識ではなく台湾人意識が根付き始めたという事だそうだが、ならばこそ李・陳両政権を支えてきたこの「意識」が、逆に仇になったのが今回の選挙結果なのだろう。
「台湾人意識」が普遍的なものとなってくれば、「台湾人」の期待に応えられなかった陳水扁氏と民進党には尚更見切りをつけるからだ。
さらに民進党は、最後まで「これでは負けるわな」と誰もが思う状態だった様だ。
台湾総統選:李登輝前総統ら謝氏への積極的支援避ける
【台北・庄司哲也】台湾総統選で李登輝前総統(85)、陳水扁総統はそれぞれ謝長廷氏への積極的支援に回らなかった。中国チベット自治区での暴動で逆風を受けたとしても馬英九氏の当選が固いと読んでいたとの見方もできる。
李氏は選挙戦最終盤の20日、「ここ数カ月、2人の候補者を詳しく観察した結果、謝氏に1票を投じることを決定した」と言明したが、自身が選挙応援に立つこともなく、「形式的」(民進党幹部)とされた。
一方、陳水扁総統は謝氏支援の姿勢は変わらなかったが、自らが推進した台湾名での国連加盟の住民投票成立に力を注ぎ、総統選では謝氏と距離を置いた。
1月の立法院(国会)選は陳総統が主導したが、民進党は大敗した。陳総統の不人気ぶりが響いたことを謝氏も意識しており、馬英九氏とのテレビ討論会で「陳総統が退任すれば、陳水扁時代は終わる」と決別発言も行った。
毎日新聞 2008年3月22日 20時49分
元々支持率が倍以上差があった(馬氏が40%超に対し謝氏が20%以下)ので諦めもついていた。その割にはこの土壇場で謝氏側がかなり追い上げ差を縮めた様だが、とはいえ(選挙の様な)集団戦は「どちらがより結束しているか否か」「足並みが揃っているか否か」、つまり結束力が重要なだけに、この有様では「さもありなん」か。
こうして台湾にも親中政権が発足することになったが、しかしそう長くは続くまい(続いてほしくない)。
何より、日本自身がどうあるべきかが大事であり、考え直す時期に来ている。
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