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『実名』隠蔽問題
 「◎●の社員が盗撮で逮捕されました〜〜〜」なんてのは、最近ではよくある話(しょぼくてヤな世の中になりましたなぁ)だが、以下の事件は「よくあるそれ」とは一線を画していた。
 その事件の問題点は、赤字の部分。

日テレの炭谷アナ、女子高生スカート内盗撮!!

「新どっちの料理ショー」リポーター

男性アナのハレンチ行為が発覚した日本テレビ=東京・汐留
 JR横浜駅構内で今年2月、女子高生のスカート内を隠し撮りしたとして、神奈川県警が日本テレビの炭谷宗佑アナウンサー(26)を県迷惑防止条例違反容疑で書類送検していたことが17日、分かった。炭谷アナは「申し訳ない」と容疑を認め、保土ヶ谷区検は今月2日付で起訴猶予処分とした。

 戸部署の調べによると、炭谷アナは今年2月20日午後3時ごろ、横浜市西区にある横浜駅構内の自由通路のエスカレーターで、前に立っていた女子高生(16)のスカートの中をカメラ付き携帯電話で隠し撮りした疑い。

 警戒中の鉄道警察隊員が炭谷アナの行動を不審に思い、任意で事情を聴いたところ、容疑を認めたという。

 炭谷アナは東京都出身。慶応高から慶応大経済学部に進み、体育会サッカー部に所属した。平成14年4月に日本テレビに入社した。これまで情報番組「汐留スタイル」やスポーツ実況などを担当し、最近まで「新どっちの料理ショー」で関口厨房(ちゅうぼう)のリポーターを務めていた。

 同社のホームページによると、特技はサッカー、スキー、趣味は音楽鑑賞(特にR&B、クラシック)、パソコン、料理。

 今回の、炭谷アナの不祥事に対し、日本テレビ総合広報部は「社員のプライバシーにかかわることなのでコメントできない。当社としてすでに社員には適切な対応を取っている」と話しているが、アナウンサーの実名を明かさないまま。「対応」の具体的な内容は示さず、被害者への謝罪の言葉もなし

 17日の昼までに通信社や民放各局がニュースで事件を報じても、同日午後3時現在、日本テレビは番組内で今回の件にまったく触れないまま。午後のワイドショー「ザ・ワイド」では、東京・府中の「ゴミ屋敷」が放つ異臭が近所住民を悩ませている実態をリポートしていたが、身内の犯罪には「くさいものにはフタをしろ」ということなのか−

ZAKZAK 2006/05/17


 とどのつまり、『今年2月20日に盗撮で逮捕された事件が、何で今頃報道される様になったのか』『日本テレビは何故公表せず、それどころか隠そうとするのか』・・・という事が、盗撮以上に問題となった。

 それについては、週刊文春のスクープ記事を取り上げたABC「ムーブ!」で指摘されている。

 因みにその中で出てきた週刊文春によると、
「盗撮を社会問題として積極的に取り上げる日テレだが、その報告を受けて真っ先に行ったのは、『盗撮の公表』ではなく「炭谷アナを番組内から秘密裏に外す」という『隠蔽工作』だった。
 日本テレビの社員は語る。
『日テレ上層部は、これまでにない厳重な緘口令を敷いた。局の顔ともいえるアナウンサーが盗撮で捕まったとなれば前代未聞。事情を知りうる立場の社員に「内部事情を一切漏らしません」と一筆書かせたほど』」

 と書かれていたそうだ。事件が3ヶ月も後になって、文春のスクープとして明るみになったのは、当該社員の所属する放送局による「隠蔽」があったからなわけである。 
 
■ YouTube - ABC「ムーブ!」 日テレアナ 盗撮で番組降板

堀江:ぇ〜、この、事件なんですけれども、起訴猶予という形になっていますので、敢えて「Aアナ」という風に匿名にしました。

宮崎:しかしぁの

堀江:しかし週刊文春では実名で出てます。

宮崎:実名が出てますねぇ。こ、これはね、た例えば私や橋下さんがね、こういう事をしたらね、逮捕時点で名前が出ます。
 私は「これは名前を出すべきだ」と思い、TBS「アクセス」という番組で、山本モナという、この番組にも昔出ていたABCアナウンサーの山本モナとやった時に、実名を出しました。
 ニュースという形で、ニュースの中できちんとした形で名前を出しました。
 これは『炭谷宗佑』アナというアナウンサーです。
 これは、私はこういう事を、メディアがこぞって、日本テレビが出さないのは勝手ですけれども、他のメディアが名前を被せるというのは、ぇあの、言論の自由、という事を掲げなければならないメディアにとって、この、自殺行為だと思います。

堀江:はい。

宮崎:
「身内を庇っている」という風に見られても、仕方無いと思いますね。

堀江:…大谷さん、日本テレビのこの、対応が僕には解せないんですが、

大谷:あのぉ、この「ムーブ!」の番組を含めて、私も一部の新聞に書かせて頂いたんですが、奈良県田原本町の、事件の時にぃ、当初逮捕するまでですねぇ、名前も言わなければですねぇ、逮捕もしてなかったと。
 それに対してですねぇ、私達は、警察を厳しく批判したんですね。
 で、警察が、その、被害者の、実名を報道するかしないかという事に対して、今、私達は「とんでもない事だ」と、抗議しているわけですね。
 
「警察発表は実名で」 新聞協会、内閣府に意見書

2005年10月21日18時55分
 日本新聞協会は21日、犯罪被害者等基本計画案(骨子)に対する意見書を内閣府に提出した。同計画案は、事件について発表する際に被害者の実名を示すか、匿名とするかを警察が判断するとしている。意見書ではこの項目の削除を求めるとともに、同日、同協会編集小委員会の藤原健委員長(毎日新聞東京本社編集局総務)が会見し、「取材は事実から出発する。フィクションを防ぎ、正確な取材や検証をするために実名は欠かせない」と説明した。
 藤原委員長は発表を受けた後の実名、匿名の報道の際の取り扱いについては「報道による二次被害のおそれがある場合などには、匿名報道はあってしかるべきだ。加盟各社が真剣に考えなければならない」と指摘した。
 警察発表について新聞協会は、在京社会部長会が警察庁と話し合いを続けていることを意見書で説明。藤原委員長は「犯罪被害者団体の人たちとも適宜、話をしていきたい」と語った。
 また、同席した帆江勇・同小委委員(朝日新聞東京本社編集局長補佐)は、新聞協会が4年前に始めた集団的過熱取材回避の取り組みについて、協会として現状を調査中であることを説明。「報道側が被害者のことを十分に考えてこなかった歴史がある。私たちが被害者のことをどう受け止めているのかが問われている」などと語った。

朝日新聞)


 それは、警察も社会的に責任があるし、私達も社会的に責任がある。
 だから「その分に関しては私達に任せてほしい」と、いう事言って来てるわけですね。
 そういう時に、日本テレビがこういう事を隠すって事はぁ、
 「あんた達自身も自分の都合の悪い事は隠すんだろう!」と、
 「何が公共放送なんだ!」と。言われた時に抗弁のし様が無いじゃないですか。

宮崎:日本テレビはこのぉ、実名を出す、出さないどころかこの事実そのものを放送していません。

橋下:報道の、放送局っていうのは「報道の自由」を掲げてですねぇ、要は取材対象者のね、プライバシーっていうのを、否応無しにこう、ドンドン公表していってるわけですよ。 
 で、あればこそね、其処の放送局に携ってる人はね、自分達が『プライバシー』を出すっていうのは、これは放送局の自殺行為ですよこれは宮崎さんの言う様に。
 昨日のこの「起訴猶予」っていうのは「嫌疑不十分」っていう事ではないんです、かね?
 僕は気になるのは何で盗撮で起訴猶予なのかな?という、、

関根:ねぇ、被害者がいる事件なんですからねぇ

橋下:普通は罰金刑とかになる筈なんですけどねぇ
 
関根:はぃ。

 こうして、宮崎、橋下両氏はこの件を「メディアの自殺行為」になるとして、実名報道に出たのだった。
 「ムーブ!」で公表に踏み切った宮崎氏と橋下氏は、「たかじんのそこまで行って委員会」でも勢いそのまま公表させた。

■ 2006年5月21日

takajin_iinkai_060521_01.jpgたかじん:宮崎くんは「メディアのヘタレ」と!

宮崎:もぅー、一週間私はねぇ、メディア、日本のメディアについて凄い考えさせられる事があって、くらーい気持ちになりましたね。

たかじん:あったん?

宮崎:ありましたね。というのは、日本テレビでアナウンサーが、ぁー、盗撮したという、、事件があったでしょ?
 これ、色んなこぅいった所が報道してますけれども、先ず実名出してませんね。

たかじん:うん

宮崎:『炭谷宗佑』というアナウンサーですけど、私の関わっている番組では全部出させました。だ、出しました。
 で、何故メディア側が身内を庇う様に、この人の名前を出さないのか?
 例えば私とかねぇ?橋下さんがですよ?
 電車、電車だか駅だかで盗撮したら、これ絶対実名報道されますよ。

たかじん:そら何ぼでもバーン!出てくるわ

スタジオ:爆笑

橋下:え、何でそ…

たかじん:むぉトコトンいくよトコトン!

スタジオ:爆笑

宮崎:そうなるでしょ?「この悪徳弁護士が!」とか

スタジオ:爆笑

宮崎:「エロ弁護士が!」とか(笑)

たかじん:「エロ弁」とか言われて(笑)

スタジオ:爆笑

宮崎:もうあらゆる、あらゆるね(笑)

橋下:「やっぱりエロだった!」とか(笑)

宮崎:そうそうそう(笑)

スタジオ:爆笑

宮崎:でしょ?で、社会的地位が抹殺されますよ。

たかじん;ぁー、される。

宮崎:それだけで。
 で、じゃぁこの、なんで、なんでこのアナウンサーが、、局に勤めている人なのに、あぁの、メディアによってはぁのー、事情聴取とかって言われてますけど、その時点で報じなかったのか。

 こぉのねぇ、もう談合体質、人の談合なんていうのをねぇ、批判できる様な立場にはねぇ、日本の放送局ってのは無いと思いますね。

橋下:以前辛坊さんと被害者の実名報道、の是非について色々と言った時にですねぇ、まぁテレビ局含めて、メディアの方は実名を出さなければ事件の真相というか、迫真性に迫れないと、ぉとにかく実名を出す事が大原則なんだという事を、もぅ辛坊さん含めもぅ、辛坊さんは散々言われたわけなんですよね。
 で、日本テレビの見解としては、「プライバシーの問題だ」と、いう事を言ったんですが、元々取材、報道というモノは、他人のプライバシーを暴く事がね、取材報道のね、もぅ使命なわけなんですよね。
 僕らは『やっぱりそれは不味いんじゃないか』という事で「実名止めてくれ」「プライバシーを守らなきゃいけない」という事で散々言ってたのにやっぱり報道側の方は、「プライバシーよりも、知る権利だ、報道の自由だ」という事を言ってたわけで、此処で若し放送局が、自分の社員の不祥事に対してプライバシーっていう事を持ち出すんであれば、もう、

宮崎:私はぁ、報道の自由というのは守られるべきだという立場に立ったので、自分の番組では、実名報道しました。
 
橋下:だから、そういう事を若し言うんであれば、もぅそこは、放送局っていう看板を、返さないといけないと思いますよ。
 僕は、マスコミというのはそういう或る意味「特権階級」というか、報道の自由、知る権利に資するという事でそういう特権があるにも関わらずここはどうなんですか辛坊さん!

スタジオ:クスクス笑い

辛坊:一言!申し上げたいと思いますが、、、

 弊社は『よみうりテレビ』です。

スタジオ:大爆笑

辛坊:まっっっったくの別法人でございます!
 
スタジオ:笑

宮崎:でもね。でもね、日本テレビが報道しない、実名報道しないっていうんだったら、まぁいいですよ。
 私は、報道自体がしないというは可笑しいと思うけれども。
 他のテレビ局までねぇ?実名を殆ど出さないわけですよ事実関係をやっても。
 これじゃ『談合体質』と言われても仕方無いと思いますね。

金 美齢:まぁ、朝日新聞だってねぇ、社長の息子がねぇ、何かやった時に最初は報道しなかったりねぇ、ホントに皆ねぇ、、

宮崎:朝日新聞もそうです。でも他の新聞は報道したじゃないですか。捕まった時に。
 テレビ局は自分達でご、互助会みたいにして、やらないのかと。

ざこば:互助会みたいて(笑)

橋下:あのね、宮崎さんね、オンエア見たらここ全部映ってなくてここねクマのぬいぐるみが

スタジオ:爆笑
 
動画:YouTube - たかじんのそこまで言って委員会

 因みに上記の中で、「以前辛坊さんと被害者の実名報道、の是非について色々と言った時」という一言が出てくるが、その時の内容は以下の様なもの。
 これを見ると、何故宮崎氏と橋下氏が実名公表にこだわったのかが良く解る。

■ 2005年10月30日

*出演者

たかじん・・・歌手・やしきたかじん。「パネル芸」を開拓。
辛坊・・・よみうりテレビ放道局次長・辛坊 治郎氏。三宅 久之氏からの評価は高い。
ざこば・・・一応、一流の落語家・桂 ざこば氏。たかじんと懇意。
田嶋・・・元社民党参議院議員・田嶋 陽子氏。ジェンダーファシスト。
三宅・・・元毎日新聞政治部記者で政治評論家・三宅 久之氏。保守派の代表的論客。読売新聞社会長の渡邊恒雄とは記者時代からの友人。クイズミリオネアで得た賞金を骨髄バンクに寄付した。

橋下・・・私生活を切り売りする豪快な弁護士・橋下 徹氏。
森本・・・森本 敏氏。元航空自衛隊幹部で外務官僚という、異色の経歴の持ち主。保守派の論客の一人。
宮崎・・・書評家・宮崎哲弥氏。博識が売り。結構な人脈を持つ。
宮根・・・元ABCテレビの局アナ・宮根 誠司氏。たかじんと懇意。



辛坊:次参りまーす。こんな話題で討論を。

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 先日発売された「週刊新潮」に、連続リンチ殺人事件で死刑判決を受けた元少年3人の実名と、顔写真が掲載され、波紋が広がっています。


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 しかしその影で、マスコミが国と警察を相手に仕掛けている「もう一つの実名・匿名論争」があります。それは



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 犯罪被害者らを匿名にするべきか?


takajin_iinkai_051030_04.jpg 政府が今年中に取りまとめる予定の「犯罪被害者等基本計画」。これは、事故や犯罪での被害者や、その家族を支援する具体策を決めるもので、その要点をまとめたものが公表された。


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 ところがその中に、このような文言が盛り込まれたのだ。



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 警察は(中略)、プライバシー保護と発表の公益性を総合的に考慮し、個別案件ごとに適切な発表内容となる様に配慮する。【資料:犯罪被害者等基本計画案(骨子)
   つまり、

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 これまで警察は被害者を実名で発表し、どう報道するかをマスコミ各社が独自で判断していた。



takajin_iinkai_051030_08.jpg しかし、今回の基本計画は、被害者の実名を発表を発表するか匿名にするかを、警察がマスコミに発表する段階で判断すると改めたものだった。


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 これにマスコミが噛み付いた!



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 9月には民放連が、先日は日本新聞協会が、「警察発表の際、犯罪被害者も実名とする」よう、求める意見書を其々提出。【資料:社団法人・日本新聞協会の意見書


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『匿名だと、本人や周辺の取材ができず、正確で客観的な報道が出来ない。 また、警察権力が事件を揉み消す危険性がある。』
 というのがその理由で、

takajin_iinkai_051030_12.jpg 『すでに犯罪被害者の名誉や、プライバシーに十分配慮している。
 実名で報道するか、匿名にするかの判断は、マスコミに任せるべきだ』
 と主張している。

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 確かに以前とは違い、被害者を匿名で報道するなど、ケースに併せて自主的に判断している例もある。


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 だが、政府の検討会はこの主張を突っ撥ね、『被害者の実名・匿名判断は、あくまでも警察がする』との見解を改めて主張しました。


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 この論争の背景には、2つの問題があります。



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 メディアスクラムと、個人情報保護法の課題適用。



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 メディアスクラムとは、集団的過熱報道と訳されるとおり、大きな事件・事故の際、マスコミが大勢で押し掛け、被害者やその家族のプライバシーが極端に侵害される事。

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 こうした取材姿勢を、『全国犯罪被害者の会』の設立者、岡村勲氏は、自らの体験を基に、『事件発生が即、賞味期限とばかりに集中し、傷ついた被害者の心情を顧みない』と、痛烈に批判しています。


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 その一方では、今年施行された個人情報保護法を盾にした、警察による匿名発表が急速に増え、基本計画の策定を待たずして、既成事実化しつつある事も問題となっています。

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 実際、酒気帯び運転で事故を起こした警察官や、万引きした小学校校長など、事件の揉み消しとも取られかねないケースや、


takajin_iinkai_051030_23.jpgtakajin_iinkai_051030_24.jpg
 三十歳の被害女性からの要望で、四十六歳と偽って発表した、過大適用と思われるケースもあるのです。


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 警察の対応の不手際で、娘の命を奪われた、桶川ストーカー殺人事件の遺族は、



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『匿名だったら、事件そのものが最初からなかったことにされたかもしれない。
 警察は、事件の全容をメディアに公開すべきだ。』
 と、匿名報道を判断する主体を、マスコミにすべきとの考えを、示しています。


takajin_iinkai_051030_29.jpg 日本のマスコミ各社は、
『悲劇の再発防止を大きな目的とする事件・事故報道では、実名には説得力や印象を強める効果がある。


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 被害者の名前や人となりが伝わらない様では、悲惨さも被害の深刻さも伝わらない』と、主張しています。


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 ところが、匿名報道を主張する側は、
『実名報道が公共の安全を守り、犯罪を抑止するという調査結果はこれまでない。
 抑止力があるとすれば、社会制裁の形で危険すぎる。』と反論しています。


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 犯罪被害者の遺族の中でも、意見の分かれる被害者の実名報道。



takajin_iinkai_051030_35.jpg 昨年(2004)の、佐世保小六同級生殺害事件で娘を殺された毎日新聞の記者は、1年後に記した手記の中で、事件報道について揺れる胸の内をこう明かしている。


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 『初報や、直後の続報での実名報道はやむをえないでしょう。
 しかし、事件が定着したときから実名に意味はありません。


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 多くの遺族が、報道に怒りや憤りを訴えています。
 この事を、常に報道する側は考える必要があると思います。』




 其処で、皆さんにお伺いします。あなたは、被害者報道は、実名を原則にすべきだと思いますか?


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パネラー、右上→下の順から
近藤:匿名【今の報道方法だと被害者がさらに傷付く】
ざこば:匿名【家族の精神的苦痛】
田嶋:匿名【報道被害防止年齢と性別が分かれば十分】
三宅:実名【犯罪のリアリティが伝わらない】
橋下:匿名【実名報道する理由が全く分からない】
森本:実名【犯罪防止に効果あり】
宮崎:匿名【マスコミの自主規制にすべき】
宮根:匿名【細かい法整備が必要】


■ 原則 【被害者報道は実名か?匿名か?】

たかじん:宮崎さん、少年犯罪でよく見られるように、非常に加害者の方ばかりがある部分守られて来て、被害者の方の人権というのが何処行ってしまうんだろうな、というのが、はい。

宮崎:これが一番典型的に出たのが、綾瀬であの、かなり前に、じゅ、十何年前にあの、「女子高生コンクリート殺人事件」というのがありましたね。

たかじん:はいはいはぃ、、、

宮崎:あれは当然、その加害者の側、犯罪を行った側は、少年だったので、AとかBとかという風にアルファベット表記だった訳ですけれども、被害者の方は、堂々と写真が、掲げられて、かなりまあ、あのぉ、見目麗しい方だったので、非常にそれがこのぉ、話題になりました。
 これは明らかに私は『衡を逸している』、という風に言わざるを得ないですね。

橋下:実名って、名前には全く何の意味も無くて、その人のその個人のそのホントに、、正に出自だったりとか、その被害に至る経緯だったりとか、ぁぁ、ふ性犯罪であれば、これは田嶋先生に怒られるかも分からないけれども、なぜその被害に遭ったかっていうその経緯だったりとかね、日頃の行いだったりとか、そういう情報ってのは非常に重要なんだけれども、名前っていう事には何の意味も無いと思います僕は。

三宅:そんな事はありません。
 あのね、そら私はあの新聞記者でね、サツ(警察)回りもやったけれどね、例えば、か書かないと解らない事があるんですよ。
 この間ね、マブチモーターというね、千葉県の、会社の、アレが、や、焼かれて、奥さんと子供さんか何かが焼死したていう事件があって、犯人が捕まりましたね。
 どうするんですか?
 マブチモーターっていう会社は小さな小型モーターだけど、世界的なシェアのある会社です有名な会社ですよ。
 あのマブチモーターの、社長さんの家が焼かれて殺されたっちゅうことで
「えっ!?」
と皆思うわけだ。
 某会社の家がや、焼かれてね、でぇ、、奥さんらしい人が何とか焼け死んだとなると、何も解りません、インパクトも見てたって。
 こういうものはね、なるべく皆実名で出すのが原則ですよ。
 ただね、その、お嬢さんが例えば強姦されたという風な事はね、これはもぅ極力、その人の身分が解る様な事は隠さなきゃいかん。
 それはだけどねぇ、それぁマスコミがやりますってそんな事は。
 若しやれなかったら

田嶋:今でもやってますよ、レイプの場合は。やってますよね。

三宅:だ警察もだねぇ、「こういうのにはこういう風なバックがありますから、マスコミ各社も、配慮して頂きたい」ちゅうことは言ってもいいんですよそれは。

宮崎:(言ってもいい言っても。)

三宅:だけどそれをねぇ、警察が恣意的にね、「出す」とか「出さない」とかってね、、、大体そういう事にマスコミが若し「へいへい」とする様だったら、マスコミは辞めた方がいいですよそんなものは!

宮崎:そうそうそれは賛成

三宅:そんなものぁ、マスコミと何のアレも無いんだ!


■ 是非 【警察による実名・匿名の判断が行われようとしています】

宮崎:それは仰るとおりです。
 警察っていうのはあのねぇ、情報を本当に抱え込もうとするんですよ。
 昔はねぇ、こう、『人権に対する配慮』、『プライバシーに対する配慮』。
 今は『個人情報の、配慮』、という形で、こうやって囲い込もうと囲い込もうとする、
 これはね、検証可能性を奪いますから、つまり、『被害者』、警察が認識している時点で被害者であっても、実は犯罪に関わっていたかもしれない。加害者に転じるかもしれないでしょ?其処を検証するのが本当のジャーナリズムの役割じゃないですか。
 そういう意味では、この警察の発表の段階は、私は「匿名あってはならない」と思います。

橋下:いや、でもね。これは、何故ああいう風な「犯罪被害者保護基本法」っていうのが出来て、警察が発表を控える事が出来た、ぃゃ警察が発表を控えるという様な、ああいう風な法案が出来たっていう事は、要は、国民が、ああいう風な法案が出来たとしても、それに、全く反対しないだろうと。
 要は国民がそれに対して支持をするだろうという様な、そういう流れで来てる訳なんす。
 結局そのメディア側の方が、実名公表をし過ぎてですね、実名公表に伴うその、実害というものが、もぅ、国民全体にがもぅ感じている訳なんです。

辛坊:いや、それは違う、逆でねぇ、ここ数年、

橋下:でもそれだったら、大運動を起こすと思うんですよ。

辛坊:ここ数年、メディアの側が匿名というのを増やしてきちゃったもんだから、
『メディアが匿名にするんだったら、警察が発表の段階で匿名に出来るだろう』と、警察が思ったところが。

辛坊:皆さん想像してくださいよ。
 例えばね、「吉展ちゃん事件」、、って言って、皆さん、どんな事件か覚えてますね?
 イメージ湧きますよね?
 この事件が「吉展ちゃん事件」という名前がきっかけで、この事件の報道がきっかけで、所謂「身代金目的誘拐事件」というのが如何に酷いもんか。法律の処罰が(きょく)。
 で、さっき出た「小六女児誘拐事件」。もう殆ど風化してますよね?
 顔も名前も分からない。
 どんどん風化していきます。

 それで確かに、被害者の方の配慮しなければいけないのは解る。
 だけどね、なぜ事件報道が必要かって言うと、事件報道がない国。
 北朝鮮はありません。
 何でないか?
 「うちは、、、『ユートピア』だから、犯罪なんか起きません。」
 犯罪報道がそもそもないです。

 何で犯罪(報道)が要るかというと、
 「何処で、何が起きているか」。

 皆さん想像ください。
 皆さんの町で、殺人事件が起きました。ね?
 テレビつけました。
 新聞読みました。
 地元の枚方市で、殺人事件が起きました。
 「何処」の「誰」が殺されたんか、書いてない。
 あのね、「属性はいい」って言いましたけれどもね、住所も書けないですよ名前書けないんだったら。
 住所が分かるから名前が分かる。
 「それでいいんですか?」と。「どこで誰が殺されたか」というのか分からなければ、それが「家庭内での殺人」なのか、「他人(ひと)に殺された」のか「通り魔」なのか?
 そんな事も判らない。若しかしたらそれは、家庭内だけのものかも知れない。それは名前というものあって、初めて解るんです。

橋下:これは辛坊さんと三宅先生の意見にも全部集約されてると思うんですけれど、国民一般が名前を聞いて、それで「えっ?」と思う、リアリティを感じる。
 このリアリティと、報道される側の方の遺族のこの気持ち、これの天秤だと思うんですよ。
 今の「吉展ちゃん事件」の事に関しても、勿論それはAとB、BちゃんAちゃんという名前であれば、その、国民側の方のインパクト、印象の度合いが薄くなるかも知れないけど、それは国民側がキチンとAちゃんであろうがBちゃんであろうがキチンとそういう印象を持っていればいい訳であって、

辛坊:そうじゃないんです、そうじゃないんです。

橋下:そんなリアリティとか印象でね、

辛坊:あなたが、橋下さんが、「殺人事件が起きてます」、と(警察に通報し)、警察が「殺人事件が起きてます」と発表しました。
 読売テレビが「どっかで殺人事件が起きて、被害者は匿名です」、と(報道しました)。
 どうしてその事件が「本当に起きた」という事が、あなたは判るわけですか?
 それは、読売テレビだから信用する訳ですか?

橋下:えぇえぇ。

辛坊:読売新聞だから信頼するんですか?

橋下そうですそうです。

辛坊:それは、既存のメディアを信頼するのは大変有難いけれども、それは日本のメディアが信頼され、たる、存在だから、市民はそうやって信頼出来る。

橋下:でも、でも、

辛坊:世界の、世界のメディアなんて信頼出来ない。
 本当に起きてるかどうかなんか分からない。 例えば、じゃあ「被害者を匿名にしましょう」と。
 じゃあ、「どっかで少年事件がいっぱい多発してます」と。
 で、被害者は。
 例えば「大阪市、大阪府で少年による殺人、事件が多発してます」。
 で、バンバン報道されたとします。
 調べてみたら、実は同じ被害者の事件かも判らない。
 それはね、、一つ一つ「何処」で「何が」「起きたか」のど、「誰が」というのは、根幹なんです!

橋下:ちょ、それはね、辛坊さ、

宮崎:ちょっと、ちょっと待って、、 あの、そんな熱くならないで下さいよ(笑)。

スタジオ:笑い

宮崎:あのね、この方(辛坊治郎氏)はね、読売テレビの報道局次長様なんですよ(笑)。
 ですからあの、局を背負っておられますのは良く解りますけれど(笑)。

辛坊:ていうかね、ていうか本当にそんな世の中でいいんですか?
 僕はそんな世の中は

宮崎:ちょ、ちょっと待って ちょっと聞いて、聞いて。
 そいでねぇ、実名を報道しなければ、属性も報道出来ない。
 例えば「何処の地域」で、「何処の住所」で、起こったかという事も「家庭内で起こった」のか、「通り魔」なのかって、其処はどうしてなんですか?
 其処の理論がよく解らなかった。

橋下:出来るじゃないですか。「家庭内の事件」とか。

辛坊:それを、本当にそれが起きたという事を、『何故』橋下さんは信じる事が出来る訳?

橋下:いや、一年間三百六十五日、何百万、何百件、何千件とある事件の中で、じゃあ我々国民が一々被害者の名前を一つ一つ覚えてますか?っていう事なんですよ。

辛坊:大切なのは!若し!疑問に思った時に、市民がそれを検証できる報道かどうか?
 これが『報道』か『噂話』か。

橋下:(それは)

辛坊:匿名の!匿名の。これは言っておきますよ!

橋下:報道機関にまで権限を与えなくてもいいじゃないですか。

辛坊:「枚方のどっかで殺人事件事件が起きました。誰が被害者なのか判りません」
 これは、報道とは言いません。
 これは、噂なんです。
 ね?
 こういう噂は、今この間から少女に対する事件が起きるとね、

橋下:…うわ、噂じゃない、、

辛坊:ありとあらゆる自治体で山ほど起きています!
 でもね、嘘、虚実、入り混じって、もう嫌な監視社会が出来上がって!「何処で」「何が」という事が!ハッキリ判らないものは、それは噂話であって報道では無いんです!!

橋下:そんな事は無い、それこそ正にメディアの責任でメディアでキチンと、、

三宅:あのね、ちょっとね

辛坊:三宅さん、どうぞ!

三宅:あのね、ちょっとね、橋下さん。

橋下:はい。

三宅:さっき出たね、そのぉ、埼玉県で、女子高校生がストーカーに狙われて、警察に何遍も行ったけど相手にされなかったっていう

橋下:はぃ、桶川ストーカー事件ですね。

三宅:あの家族は

橋下:はぃ。

三宅:「実名出してくれ!」って言っているわけですよ!

橋下:いや、だから三宅先生、

三宅:私はね、

橋下:勘違いしないでくださいよ!僕ぁ被害者が同意すればOKなんで、

三宅:だから、だからだから私は

橋下:被害者が「出してくれ」と言ってからでいいじゃないですか。

三宅:だから、だ私はあの事件は匿名性に、、

辛坊:あの事件は、被害者は、最初は「出して欲しくなかった」と。
 誰でも犯罪被害者は出して欲しくないんです。

橋下:えぇ。

辛坊:ところが言っておきます!!!

橋下:えぇ。

辛坊::あのね、メディアの考え方の一番大切なのは、残念ながら、犯罪に巻き込まれてしまった人間は、「何処でどんな犯罪が起きたのだ」というのを他の市民は知る権利が有るし、それは知りたいと思うのは当たり前なんです。そうでないと社会は、じゃあ「此処でこんな事件が起きた

橋下:「知りたい」という気持ちは何故ですか?それは野次馬根性の何者でもない・・・。

辛坊:違う!!!
 それは違う、それは、

橋下:いやそうです、そうですって

辛坊:じゃあ犯罪報道は要らないんですか!!?

橋下:それ言っているんじゃないんです!犯罪報道は必要ですよ!

辛坊:じゃぁ!じゃあ!

橋下:実名は必要ないんですよ!名前はいりません。

辛坊:じゃあ、噂話で、だと、実名と、、噂話と、本当の事と、、

三宅:あのね、橋下さん、

橋下:これこそ正にメディアの責任で

辛坊:違う!

橋下:取材をして、噂話じゃないと、

辛坊:それはメディアに対して信用し過ぎ。
 メディアの世界で、此処何百年の間でどのくらい恐ろしい事か解ってない。

橋下:そんな信用出来ないメディアなのに、一々実名を出すようなね、そんな権限与えてどうすんですか!?

宮崎:ちょっといい?ちょっといい橋下さん、

三宅:ちょっと橋下さん。あなたね、離婚調停ばっかりやっててね、こんたらこと無いんじゃないかぁ?
スタジオ:笑

三宅:あのねぇ、これぁ

森本:これはね、報道の原則にねぇ、

三宅:原則ぅ?、ん、、

森本:報道の原則の問題なんですよ。

橋下:違う、名前なんか要らない。

辛坊:名前こそが報道の根幹なんです。

 
CM


辛坊:ただね皆さんちょっと知っておいて頂きたいんですが、どのくらい恐ろしい事が起きているかというと、要するに被害者は匿名だという事になると、加害者が在ない事故があります。
 つい最近、小さい男の子が、或る県で用水路に落っこって亡くなったんですよ。
 警察はどうしたかっていうと、「加害者がいない。ぅ、ょぅ、男の子が落っこっただけの事故だから、これは報道する必要が無い」つって、事件自体を無い事にしようとしたんですよ。

田嶋:うん、そう、そうなんだよ、うん。

宮崎:それはある。

辛坊:ね?じゃあ、「何処の誰なんだか言えよ」って言った時に「いや、場所は言えません。特定されぅますから。」
 だけど、用水路に男の子が落ちたんなら、次、其処で!また同じ事が起きるかもしれないじゃないか。

宮崎:その通り。

辛坊:何処で、誰が、そういう事に巻き込まれて、若しかしたらその男の子の家庭の名前が出て、これは稀有、稀有なケースだけれども、児童虐待があって、殺人事件なのかも知れない。そういうことを含めた、全部が今、御破産になろうとしている。
 ものっ凄い、あの、声を大にして言いますけど、恐ろしい事が今起きつつあるんですよ。

橋下:一部を、一部を誇張し過ぎですよ。

田嶋:ねぇ、もう一つ聞いてよ。私らは皆「名前」で生きてきて、で、例えば「名前を奪われる」ってコトは人間でなくなるくらいの社会的な物でしょ。
 だからやっぱり、犯罪を犯した加害者も自分の犯した犯罪に対して責任を取るべくして名前は出す。
 で、被害者も、やっぱり大事な「人」、なんですよ。で、確かにその親とか何か、残された人たちには迷惑被るかもしれないけど、それはまた別の問題でそれは社会的モラルの問題だから皆ケアをするコトが出来るし、そういうコトしないようにすること出来るけどぉ、やっぱり「名前」っていうのは、その人の存在そのものだから、最初は、キチンと私は出すべきだと思う。住所まではいいけれども、ソコは、人間に対する尊厳だと思うの。

三宅:いや、それはね、

橋下:いや「尊厳」っていうんだったら、その人が嫌だったら尊厳を守ってあげればいいじゃないですか。

田嶋:だけど死んじゃって、生きていて「嫌だ」っつったら、よせばいいと。

宮崎:だからね、警察は絶対に実名を守らなきゃいけないし、今の警察が本当に秘匿しようとする傾向にあることは事実ですから、報道は、犯罪報道とは、あの、社会部報道はね、危機に立っているというのは事実なんですけどね。
 これ、よく分からない。
 じゃあ、マスコミの側には全部、全部情報を持っているとしますね。
 マスコミの側の、何て言うのかなあ、「自主規制のガイドライン」というのがよく判らないんですよ。

たかじん:例えば?

宮崎:例えば辛坊さんにお伺いしたいんですけど、先程、あの、東京の綾瀬で起こった、あの、「女子高生コンクリ事件」の話をしました。まあ、古い話でありますけれど、新聞にこの、被害者のこの肖像というのが堂々と、デカデカと出たわけですねぇ。
 ああいうのものに対して、どうだったんですか?

辛坊:最近は、全体的に物凄く抑制的になってます。だから、本当に昔はバンバンあの写真出て、名前出たやつが、例えば今、起訴の時に、「何処の誰が起訴されたんだ」という時に、実名が、もう本当に一ヶ月に一つぐらい。
 後は全部じつ、匿名だと、だけどそれは匿名じゃないんですよ。
 たまたまそれは他の時には書かないけれども、節目の逮捕だとか起訴だとか送検だとかの時には、「どういう事件だったのかをちゃちゃんと特定する為に、全部は実名で出しますよ」という事で

たかじん:それは各所に連絡して?

辛坊:それで、今、原則「完全に匿名」なのは、世界中のメディアで一つだけなんです。
 それは何かと言うと、「婦女暴行事件の被害者が生きている」ケース。
 これが、あの、原則匿名にする唯一のケースです。
 これはもう万国共通の、あのぉ、ぁのぉ、要するに価値判断です。
 それ以外に関しては、原則というか、報道は匿名ぃゃ実名であって、それ以外のものは、三宅さん、やっぱり「噂話」と。やっぱりそれは違うと、

橋下:違います!それぁ原則実名

三宅:あのね、追加するならね、

橋下:「実名が原則」だなんて、それはメディアの横暴じゃないですかそんなものは。

三宅:いやいや、そんな事は無

田嶋:報道の意味が何なのか

橋下:名前を出すかどうかですよ?

三宅:そんな事は無いけれども、例えばね、あのぉ、テレビはね、これは認可事業だからね、これぁ一つの民放連というものがあるでしょ?
 ところが新聞とか雑誌とかってのは、新聞協会だとか雑誌協会あるけれども、これはね、誰が出しても勝手なんですよ。
 別にその、「基準」も何も無いわけ。
 それぇ、それともかく金があれば、「そういうの出したい」と思えば出せるわけですよ。
 だからね、メディアとか言ってもね、一般のまあ、こういうまぁ、例えば日刊紙とかね、だとか何とかと、中にはだけど随分変、いかがわしいものもあるわけですよ、何かねぇ。
 だからその、全部を同一レベルで論ずる事ができないのが辛いところですよね。
 その、例えばその、「良識を持って判断してもらいたい」って言っても、その『良識』ってのがどの辺にその基準を置いているのかっていう

宮崎:そうそう其処が

辛坊:確かにね、あの確かに酷いケースもいっぱいあってね、そのぉ、
「何で被害者なのに何でこんな目に遭わされんねん」
って言う事は、現実問題にいっぱいあって、いっぱい自主規制をかけ始めて、だけど今回、マスコミが自主規制を始めたら、見事に警察や政府は
「ほな、もう発表段階から」という流れになる。
 だからね、こういうものは堤防みたいなもんでね、

たかじん:どーっと。

辛坊:一箇所崩すとホントにもう恐ろしい事になりますよと。

橋下:メディアに携わる人達は何千件の内の一件かも分からないですけれども、遺族にとってはも、一生に、「一生について」の、その「一件」なんですよ。

三宅:そうそう。

橋下:だからメディア側はもう「実名だ、実名だ」と言ってももう何千件、何百件、バンバンバンバン実名を出してもその、遺族側の気持ちがね、どういうものかっていう事について、もっともっとね

田嶋:いやだから、それは日本は遺族の人達に対してキチンとしたケア・システムを持ってないアメリカとか、イギリスみたいに日本の場合はだから今回、遺族の人達が集まって色んな会作って頑張るでしょ?
 その辺が無いから今こういう風になってるんで。
 ひ、被害者の人達をも、キチンとケアするシステムが出来て、サポートするシステムができたら違ってくるって。

ざこば:ほな、ケアができるまで出したらイカンやないか。それやったら。

田嶋:今だって出来かかっているんだから。

ざこば:ほな、僕の倅が、僕、ま、、落語家やから、俺の倅がもう顔ボ、ボコボコやられてこないなって亡くなったともうこれ(首)も千切れてると。
 ホンで僕警察行って、「もうこれはー哀れや」と。
 「名前出さんといて下さいよ」言うても、マスコミは出すんですか?僕が警察に、「こんな死に方で…」と

三宅:いやいや、被害者が、被害者の家族がそう言ったら出さないですよ。

ざこば:出さない、出さない訳でしょ。

三宅:原則は実名、原則は実名で、やるべきだと言っている

たかじん:だけれども、被害者の方が

三宅:だから警察はですね、実名でやっぱりやらなかったら何処の誰がどうしたか判らないでしょそらぁ、ねえ?

ざこば:うん、うん、せやけどかなん(=そうだけれども報道されるのは困る)と、

橋下:どうなんですか辛坊さんもそうなんですか?
 その、被害者が嫌だと言えば、もう匿名でもいいんですか?
 そこだったら、その、僕、議論が噛み合ってなかったんで。
 僕は辛坊さんは「被害者の同意無くして、メディアはもう報道出来る」と三宅先生は、、どう、

辛坊:つまりね、原則。
 あくまで私は、原則実名と申し上げております。
 原則が実名なんですょ。だけどね、それぇを、

橋下:被害者が嫌だったら、匿名にしていいというんだったら、

辛坊:被害者が嫌がったら全部匿名かっちゅうと、微妙ですねえ。

橋下:匿名も例外もひっくり返したと一緒じゃないですか。

宮崎:だから其処のガイドラインがさ(笑)。

ざこば:そう、そこなんよ、、そう。

三宅:いやいや。
 だからね、警察がマスコミにやる時にね、匿名で発表しちゃダメなんですよ。
 実名でやっぱ、発表しなきゃダメなんだ。
 「実際こういう事件なんだ」と。
 ただね、「これについてはこういう事で、被害者も、家族もこう言っているしね、これについては匿名性について守ってくれ」と言って、警察が言えばいいじゃない。 だけど、『あった』って事の事実は全部公表しなきゃいけない。

橋下:勿論そこ賛成です。
 じゃあ三宅先生もメディア側は、被害者側が「匿名にしてくれ」って言ったら匿名なんですか?

三宅:そうですよ、そうそう。

橋下:じゃあ一緒じゃないですか、一緒ですよ。辛坊さんも一緒じゃないですか。

三宅:だけどね、いやいや、そうじゃない同じじゃない、いやいや私は原則・・・

辛坊:違う、「原則は何処に在るか」という話

橋下 :そんなの概念的じゃない、そんなの。原則がどちらにあるかというのを、

辛坊:いやいや、それが物凄く大きいの。
 原則実名です!
 匿名のケースは、「婦女暴行で、被害者が生きているケース」だけです!!

橋下:いやいや、そこがじゃぁ決定的な違いじゃないですか。
 だから被害者の意思というものを要件にするのかどうかがここの議論のね、一番のポイントです。

辛坊:いいですかいいですか。
 世の中には、じゃあ、さっきの話ですけれども、皆さん市民の立場に立って、 犯罪と言うのは、なぜ実名報道をしなきゃいけないかと言うと、犯罪と言うのは「公の出来事」なんですいいですか?
 これは、メディア論の根本なんだけれども、つまり
 「枚方市の何処かで殺人事件が起きています」。
 それは犯罪者と、殺された人二人だけの話じゃ無いんです!
 「何処で誰が殺されたか」というのは、社会的問題なんです!

宮崎:刑法の

橋下:そこは、そこは、そこはおっきく違う!

宮崎:刑法の基本だよそれは!

橋下:それは違う!

辛坊:じゃあ、コロンビアのジャーナリズムスクール行って来い(笑)!

橋下:それは違いますよ、辛坊さん。それはメディアが言う・・・

宮崎:法律勉強した人間なら知っているよ、そんなのは!

橋下:それは違いますよ辛坊さん、それはメディアが言う

宮崎:じゃあ何で刑法が基本法なんだよぉ!

辛坊:それだったら、それ、

橋下:メディアがやる事じゃないですよそれは刑法というものがキチンと我々が刑事裁判でやりますから!そこは

辛坊:…じゃあ犯罪報道は要らないって言うの?

橋下:犯罪報道、だから「実名報道」ですよ!!
 そこひっくり返さないでくださいよ!

辛坊:刑法というのは、法律の運用というのは、国や行政や、司法、立法、所謂「国家の権力」でしょ?
 国家の権力に全部!、全部任せていいのか?という

橋下:「実名(報道)」なんですよ!

宮崎:だからそれを言っているんじゃなくて、犯罪というのは公的な事実なんていうのは皆知ってますよ。

橋下:皆そうです、だから

宮崎:別にジャーナリズム論なんかやらなくても・・・

三宅:あのね、つまりね。その、、「報道の自由」がないところに民主主義なんか存在しないんですよ、ね?
 政府が勝手に情報を管理してやったりするのが民主主義じゃない。 だから、アメリカでよく言うでしょ。
 大統領にとってはね、一番恐いのはマスコミだけども、このマスコミを制限しては、その民主主義は成り立たないとっちゅぅのはこれはもう、原則なんですよ。

宮崎:そうです、その通り。

三宅:ただね、私はマスコミにまあ、嘗てマスコミに属した一人としてねえ、この中にも品性の悪いのがいるわけですよ。

田嶋:そうだ。

三宅:例えばですよ?
 総理大臣がね、そのぉ、なん、人を呼んで、あのぉ、何人かとですよ、オフレコで、勝手に喋る。
 それがね週刊誌にね、「一問一答」で出るわけです。

スタジオ:うーん、、

三宅:検証してみるとその通りなんですね。
 いっくらでもあるんですよそういう事件が。
 だからそのマスコミのねえ、まぁ私は品性についても自信が無いからねぇ、余りデカい声で言いたくないんだけれども。しかし、それにしてもですよ!?やはりその、報道の自由を抑制する事はなるべく避けたほうがいい。もう出来るだけ避けて。

辛坊:さっきのね、さっきの例えばあのぉ、用水路に落ちてしまったこれ、石川県の警察が、本当に事件自体を発表しなかったんだけれども、あのケースで、遺族の方は「辛い」と。
 「そんなことが報道されるのは嫌だ」と。
 警察に言って、メディアにも、「この件については報道しないでくれ」というケースは十分あるけれども、じゃあメディアは、「遺族の方が言ってますからこれを報道しません」で済むか?!と。
 「其処の用水路で、こういう事情があって、男の子が落ちたんだ」という事を、我々は報道する義務があるし、一般の人が知る権利があると思う。

橋下:だから

辛坊:だからそれを被害者の一言で『被害者が「報道するな」だから「報道しない」』っというのとは、、違うんだって!

橋下:そこ議論が噛み合ってないのは、事実を報道していいんですよ!
 「名前を出すかどうか」ですよ!

ざこば:名前を、名前をや

森本:実名を

辛坊:「何処の用水路か」ということを、

橋下:要らない!
辛坊:名前を発表しました!!つまり、名前というは

橋下:「何処の」というのはいいじゃないですか!場所はいいですよ、

辛坊:「特定出来るものを報道するのは駄目だ」という話という事になるんです。

橋下:場所はいいですよ池はいいですよ池は!
 本人の人物がそこに必要なんですか落ちた子供の名前が!?
 「こういう用水路でこ、ういう風に落ちた」ということがそれでいいじゃないですか。

宮崎:だってさあ、それさあ、悪いけどさあ、報道されたとして新聞のベタ記事ですよ。
 誰が「何処の用水路」か判るんですか?

辛坊:近所に住んでいる人にとっては死活問題ですよね?

橋下:いや!いいんですよ用水路でもなんでもそういう事情とかだから名前を出すかどうか

辛坊:あなた方はホントにそんな匿名の、匿名社会でいいんですか。

ざこば:リアリティゆうたら、その近所の、住所判る人だけの人のリアリティやんか!?

辛坊:いいけど皆さん言っときますけどね

ざこば:他やったら、もう判らないよ。

橋下:そんな危険性を増長したらだめですよ!

辛坊:物凄い自分達の首を絞めてますよそれは。

橋下:そんなこと無いこれ国民騙されてる。
 名前がかつ、名前が報道されるかどうかなんかによってね、匿名社会かどうかということじゃないですよ!
 事実はちゃんと伝えてください。結構ですよ。名前だけを隠すかどうか?それです!

辛坊:事実かどうかはどうやって検証するの!?

橋下:それは名前が必要なんですか!?必要不可欠かどうかはそりゃ国民が判断すればいいじゃないですか!メディアが責任を持って報道すればいいじゃないですか!
 名前によって我々検証してますか!?
 新聞を見て一々一つの一つの事件を見てね

三宅:いやいや検証する時は検証します。

辛坊:検証します。

田嶋:でもさあ、でもさぁ、幾つもの事件の幾つもの

辛坊:甘い!物ッ凄く甘い!!
 基本的に!「民主主義は何か」という原則が解ってない!

橋下:民主主義だって(笑)、名前

たかじん:そこまできたか、うん。

スタジオ:笑

田嶋:いや、あの、新聞は事件をでっちあげるって。

三宅:名前がなきゃ駄目ですそんなものは判らない、検証出来ないです。

橋下:名前は要らないです。

三宅:検証出来ない、そんなもん名前が無いものは!

橋下:被害者の名前は要らないです。

三宅:あなたねぇ?資本主義

辛坊:三宅さん、何とかしてやってくださいこの男を!(笑)

スタジオ:笑

橋下:皆さん考えてください、登場人物で事件があり場所もあり時間もあり日にちもありねぇ?

辛坊:それはね、日本の様にメディアが信頼されて、報道は基本的にそんなに嘘はつかないだろうという、その、大原則を皆思ってるから。
 でもそれが、本当に常にそうかということはね、、、世の中は北朝鮮にならないとは限らないんだから!

橋下:名前を書く(笑)書かないで(笑)、北朝鮮になんかならないですよ(笑)。

三宅:あのねぇ名前が入ってないとリアリティが無いのは間違いありませんどっかのテレビでやってるけどねえ、芸能レポーターが出てね、
 「芸能人のAがどうした」とか
 「Bが」
 「ええ?あの人がぁ?」って、

宮崎;ハハハ(笑)

田嶋:バカみたいだよアレ

三宅:よーく考えたら何の話かさっぱり分からない。

スタジオ:大爆笑

田嶋:ホントだよバカみたいだよ

三宅:「Aがどうした」とか「Bがどうした」って、あんなもの何のリアリティも無い。


CM


辛坊:えーーと、最後に一つ聞きます。
 まああの、その最終結果については色々議論がある事は判りました。
 ぇーぱ、パネラーの皆さんに質問です。

 【警察による、実名・匿名の判断に、賛成・反対か】
 ぇぇ、警察が、まぁ自分で、警察が実名で報道するか、匿名で報道をするかを警察が決めるという、今議論されている法律について、賛成か、反対か。

takajin_iinkai_051030_39.jpg

近藤:反対
ざこば:反対
田嶋:反対
三宅:反対
橋下:賛成
森本:反対
宮崎:反対
宮根:反対


田嶋:反対、、、誰だ賛成は?

橋下:いや、現状ではですよ、現状では。

田嶋:あぁ

■ 是非 【警察による実名・匿名の判断が行われようとしています】

たかじん:所謂、まあベタに言いますと、物事あった事を、警察の考えで勝手にこっちに置いてしまう、いうような事は、実際にあっていいものか、悪いものかという事ですね?

宮崎:絶対駄目です、絶対に駄目。

田嶋:絶対ダメだょ

森本:それは駄目なんでしょうね。

田嶋:ヤだよそんなのぁ。

たかじん:ただ現状では橋下君は何で?

橋下:えぇ

たかじん:「現状としては」賛成とはどういうことですか?

橋下:いやだからこれは繰り返しになってしまいますけれども、僕も警察発表は実名であるべきだと思うんですが、メディアが勝手に報道してしまうから。
 その被害者の、辛坊さんの言われるその用件の中に、匿名報道の用件の中に、被害者の反対の意思が、ぁ、ひ被害者の反対の意思に基づいた、あの「報道をしない」という用件が入れば、

辛坊:つまり、あのね、尊重するけれども

橋下:はい
辛坊:必ずしもそれはさっきの用水路の話じゃないけれども「絶対ではない」という事です。

たかじん:だからさっきから

辛坊:だから今本当に尊重する流れになってます、そこは。

たかじん:になっておりますが、、じゃあ、その出す事によって判断する報道側、まぁ言や「マスコミ側」のぉ、、非常にファジイな所があるのは「何処にガイドラインを引くのか、引くのか?」と

橋下:そうそう、そこなんです。

辛坊:国にマスコミがあの、m縛られてる訳じゃないから日本の場合は。テレビ局の場合は、放送免許は、あのある一定のものを守ってないと貰えないんだけど、新聞とか雑誌は誰でも出来る訳で

たかじん:はいはいはぃはぃ。

辛坊:それぞれが、メディアは勝手にガイドラインを、、まぁ決めるわけで。
 それを一律、国全体が決めるのはもうこりゃ無理だと。

橋下:いや辛坊さんね、でも、その要は、他人が嫌がる事を強制的に出来るってのはこれ所謂「権利」であって特権なんですよね。
 その特権っていうのはやっぱりそれなりの資格を持っている、それなりの能力や資質を持っている人が、やっぱり特権を持つべきだと思うんですよ。
 僕は今の日本のメディアってのは、物凄い信用もしてるし、辛坊さんとか三宅先生はじめ、そういう方々がキチンとやるんだったらいいんですけれども、、全員が全員そうじゃないんですね。

三宅:うんうん

森本:そうだ。

橋下:そうするとね、その特権をね、全部に与えていいのか?
 僕は地方でね、ちょっとこの間公演やったときに、取材に応じたんです。
 で、インタビュー記事を取られました。
 僕は「ゲラチェックさせてください。」と。
 「内容どう書かれるか判らないからチェックさせてください」と言ったら、その地方の新聞社が
 「編集権がありますから、そんなもの事前に、僕に見せるなんてことしません。」
 という事を堂々と言うわけなんですね。
 「お前、編集権って事を解ってんのか」という事を、とうとうと述べました。
 これが、一地方の新聞社であっても、こういう頓珍漢なことを言うわけなんですよ。

たかじん:わかりました。これに関してはちょっとね、ぇーー、幾ら時間があってもなかなかこれ以上ね。

辛坊:ただ、今そういう風にするという法律が出来かかっているという事を、皆さんにここで

たかじん:出来かかっているから、ここで取り上げさせて頂いた訳でして、ここで。ぇーだから、こういう事をまだ知らない方もたくさんいらっしゃるかと、はい。

三宅:あのね、一言だけ言うとね。報道の自由なんてのは戦後、与えられたもんですよねアメリカによって。
 まあ、テレビの場合歴史が浅いからあれだけど、百何十年の歴史持ってる新聞の場合はね、戦前は『讒謗律』とかね、新聞紙法とかあってね、一定以上の官吏の悪口書くと、それだけで捕まったんです。

たかじん:はぁはぁはぁ

三宅:そういう事があって、それで色々、それはまあ、ずいぶん捕まった人も山ほどいる中でね、こぅ、蓄積して行った訳ですよね。
 だからねやっぱりこの、権利っていう、まぁその報道する自由、とか権利とかっていうものはねぇ、やっぱり我々非常に大事だと思ってるわけ。

たかじん:ふんふん。

三宅:やはりこれをねぇ、官憲の手に渡すっていう事はね、絶対に反対だ私は!

たかじん:だから「国家権力はその時点で、規制するんじゃない」と。

三宅:それはもう、我が敬愛する橋下さんが何を言おうと反対。

スタジオ:笑

辛坊:さ、続いて、最近起こった出来事を、こんなキーワードで纏めてみました。



 ・・・まぁこうして長々と宮崎氏と橋下氏が関西ローカル等で問題の実名公表に至る経緯をぶっ通しで見ると、宮崎氏と橋下氏はこの時(2005年10月30日)に論点となっていた「実名で報道する事の意味」をそのまま忠実に実行していた事が判る。

 一方で『名前こそが報道の根幹』とまで言っていた辛坊氏は、自身が出ている全国放送の番組内ではこれを実行しなかった・・・のだが、辛坊氏は日本テレビ系列の「よみうりテレビの社員」であって、やれる事には限度がある。第一辛坊氏だけの問題では無いし、辛坊氏は日本テレビからすれば、所詮「余所者」でしかないからなぁ。この件で辛坊氏を責めるのは酷だろう。それにやれる事はやっている。
 その証拠の一つとして、結局「たかじんのそこまで言って委員会」の中では宮崎氏の発言をノーカットで放送に踏み切った。よみうりテレビは最低限のスジは通したと言える。


 今回の隠蔽問題の根幹は、個人の言動の矛盾や日テレ一社の問題よりも遥かに重大なのが、放送(TVマスコミ)業界全体の談合的体質である。
 もっと言えば、雑誌や関西ローカルの一部番組内で実名公表に踏み切れて、東京キー局ではそれが一切出来ていないのだから、番組内で個人の言論は制限されているという、東京キー局の体質そのものに問題がある。

 番組の統制と身内の不祥事に関する報道への統制は別物にも思えるが、根は同じである。

 「抗議を受けるから、批判を受けるから自粛しましょう、統制しましょう」という一点に於いて。

 実際、今回の事件も、外部からの批判を避ける為、関係者に「内部事情を一切漏らしません」と一筆書かせる程の「隠蔽」に走り、他の放送局にもこの件に関しては、加害者である日テレアナウンサーの実名は公表しない様に働きかけていた(としか思えないほど他局は実名公表しなかった)。
 正に談合体質にして、凄い統制もとれている。

 放送している番組については、辛坊氏や宮崎氏らが出ている「たかじんのそこまで言って委員会自体」が、高視聴率で人気高く、全国放送を要望されているにも関わらずそれに応じない理由の一つが「関東で放送するとなると、自由な発言が出来なくなる」というものだし。
 体験してみないと流石によくわからないが、「相当凄いんだろうなぁ」と(笑)。

 東京キー局の言論統制の実例を挙げると、過去に橋下氏が「そこまで言って委員会」で、日本人団体による中国広東省珠海市での集団買春騒動について
 「日本人による買春は、中国へのODAみたいなもの」
 と発言しても問題が無かったのに、TBSの『サンデージャポン』で全く同じ発言をしたら途端に降板させられている(公式には『自らの希望で降板した』と発表されている)。
 田嶋陽子氏も「TBSの『とってもインサイト』で「そこまで言って委員会」での発言と同し事を言ったら降板させられた」と本人が番組内で言っている。
 金美齢氏も体験談として、「ここ(=「そこまで言って委員会」で発言しているような内容で東京の番組を幾度となく降板させられた」と語っている。
 あと、関東の番組にも、関西ローカルの番組にもよく出ているタレント(ハイヒールモモコや堀ちえみ等)に言わせれば、関東の番組は「一字一句言う事が決まっている」そうだ。

 勝谷誠彦氏は以前「そこまで言って委員会」の中で、「いずれ関東は情報過疎地になる」と発言していたが、若しインターネットが無かったら、関東の人は週刊文春に書かれている記事を読んでも、今回の問題の根の深さは認知できなかっただろうなぁ多分。

 だって関西の方がよもや番組内容や発言が開かれてるなんて思わないもの。
 つまり比較できる対象が事実上無いし。
 単なる「隠蔽事件」で終了していたかもしれない。
 
 東京キー局の、抗議や圧力を恐れるあまり、番組内容を過剰に自粛する傾向や、これまで殆ど一切といっていいほど今回の件に関して、放送業界全体で緘口令を敷ける程の、報道の自由を掲げている業界とはとても思えない談合的体質に見られる閉鎖的な言論空間、その打破が成されない限りは、この手の問題は何度でも出てくるだろう。
★注意:当ブログ記事では、文章の流れ等によって敬称を省略している場合があります。御了承下さい。
★手に職つけて在宅ワーク!ひっぱりだこのWEBデザイナー
情報を売る!買う!「電脳招き猫」
拙サイト関連書籍の紹介
危ない!人権擁護法案
-迫り来る先進国型全体主義の恐怖

 曖昧な“人権”概念によって不自由社会を招来する亡国法案をメッタ斬り!
これまでの運動の全記録と法案の思想的背景を
徹底批判した待望のブックレット。
 ある日突然、人権擁護委員会から出頭命令。礼状なしの立ち入り調査。
「人権侵害」と決め付けられたら氏名を公表、文句あるなら裁判しろ…
こんな恐ろしい法律がつくられようとしている。
迫り来る先進国型全体主義の恐怖。

 私も出ています(実は)。
テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース
2006/05/22 20:17 | コメント(0) | トラックバック(2) | pagetop↑ | 報道関係
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